
今回はトレードにおける「マインド」の部分について書きたいと思います。
如何にして目標を達成するのか?
についての考え方です。
分かっていることですが、トレーダーのマインド的な記事は、手法記事よりも明らかにアクセス数が少ないです。
多くのトレーダーにとって『マインド面』に関することより、『明日からすぐ使える手法』を求めているんだなと実感させられますね。
だからこそ書店の投資本も「簡単に稼げる」系のタイトルの本が並ぶんでしょう。
まあ、言ってみれば、それが『大衆心理』なのです。
FXにおける大衆心理は「楽して、簡単に、苦しむことなく稼ぎたい」ということ。
FXは9割が負ける世界ですので、大衆といかに『逆』のことができるのかが重要になってきます。
つまり、いかに『マインド面』の重要性に気づいて、そこを変えていけるのかが結局はポイントなんだと強く感じていますね。
トレードをする上で極めて重要な分野であることは間違いないので、この分野に関する記事も継続して書いていくつもりです。
ミニマム思考とは?
今回紹介するミニマム思考とは、FXに限定した考え方ではなくビジネス全般に関する思考法です。
マッキンゼー(外資系コンサル)の社員が、入社してすぐに身につけなければいけない考え方です。
この考え方が、ありとあらゆる分野においても通用するものです。
「効率」を重視したい方であれば、常に意識しておきたい思考法です。
- 最も重要なことにフォーカスして成果を出す
- それ以外のことは「捨てる」勇気
- 「質×スピード」の両方のバランス
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『ミニマム思考』とは、『最小の力で最大の成果を上げる』ための思考のことです。
そのミニマム思考で物事に取り組むときに重要なのが、『最も重要な事にフォーカス』するということです。
そして、最も重要なことにフォーカスするのであれば、『それ以外のことを捨てる』ということになりますね。
その上で、『質とスピード』をバランスよく伸ばしていきます。
しかしよく考えてください。
質とスピードは、実は相反する概念ですよね。
質を求めればスピードが落ちるし、スピード重視になれば、質が落ちます。
そのバランス感覚を保ちながら、物事に取り組んでいけるのかが非常に重要になります。
このように、自分にとって最も重要なことを徹底的に取り組むことで、最小の力で最大の成果を上げていくという考え方が、外資系コンサルでも取り入れられていることになります。
我々トレーダーも、そこはかなり学ぶところがあります。
この思考で、ご自身のトレードを見つめ直してみてください。
FXにおいて自問自答してください
この記事を読んでいるあなたに質問します。
この質問に即答できますか?
即答できる人は、ミニマム思考がおそらくできる方です。
言ってみれば、今の自分の課題が一体なんなのかがはっきりわかっている人です。
逆に、『何が悩みなのか分からないのが悩みです!』とか言っている人はもう最悪です。
この質問に対する答えは、人それぞれ十人十色ですから、自分自身にしか分かりません。
ミニマム思考の例
では、例えばこの質問に関する答えが『利益確定』と明白に答えが決まったとしましょう。
そうすると、ミニマム思考に従って、この課題をどう解決していくのかを考えます。
やるべきことは単純です。
②それ以外(例えば、損切りや環境認識)は一旦捨てる
この2つです。
多くの人って、課題が何か分かっても、その課題に一点集中することができないんです。
なぜかと言うと、トレードしていると、損切りもきっちりやらないと、環境認識もしっかりしないと、あ、エントリーポイントも・・・と、色々やりたくなってしまうんですよ。
最初は、利益確定をとことんやろうと思っていたはずなのに、いつの間にか他のことも気になり始めて、結局一点集中できてないんです。
でも、そこがミニマム思考できるかどうかです。
色々と散漫になってしまいそうな自分と向き合って、利益確定以外のことは考えずに、「とことん利益確定の練習をしよう」という発想に切り替え、損切りやら、環境認識やら、その他のことを一旦捨てる勇気を持つわけです。
ここは、意識的にこういう考え方を持たないと、完璧主義者であればあるほど、道に迷います。
トレードはそんな簡単なものでありません。
利益確定の練習をしながら、損切りも練習して、環境認識も極めるなんてこと無理です。
右を見ながら左を向くつもりですか?ってことです。
右を向くなら、左側は一旦見ないようにしないと。そういうことです。
一点集中する期間については、個人差がありますが、一ヶ月ぐらい利益確定なら利益確定のことばかりやり続けるとかした方が、成長は早いですね。
そうしても、多くの人は一度に全てをやろうとして、結果挫折するので、そうならないことが勝者1割に食い込む秘訣だと思います。