買いのブレイクアウトのタイミングを見つける鉄板方法

以前『押し安値は3つの売りが集中する』という記事を書きました。

今回はその『買いバージョン』で、しかもブレイクアウトが狙えるポイントについてチャートで解説していきたいと思います。

狙うポイントが明確に分かるようになりますので、是非ご覧ください。

日足はダウントレンドでディセンディングトライアングル

ポンド円の日足です。
よくよく見ると、直近の値動きとしてはディセンディングトライアングルを描いているのが分かります。

つまり、高値は切り下げているものの、安値は同じところで3回止まっている状態です。

日足を見る限り、どもトリプルトップで底値付近にレートがありるように見えますが、一応ダウ理論でいけば『ダウントレンド』であるのは間違いありません。

ただ、これは日足での環境認識なので、ざっくりそういう環境は認識しておいて、あとは短い足でシナリオを決めます。それがデイトレやスキャルです。

日足でダウントレンドだからといって、『売りしかしない』というわけではありません。
それだとチャンスが無くなってしまいます。

日足レベルでダウントレンドであっても、そこで生じる戻りは、4時間足レベル以下ならアップトレンドになり得ます。

ここを混乱する人がいるんですが、自分が実際に狙う足と日足の関係性をしっかりとつかんでおきましょう!

4時間足では、意識されやすい高値を上に抜けてきた

先ほどの日足の右端数本の少し上げているところを拡大しているのが、この4時間足チャートです。

4時間足を見ると

  • 高値A >高値B
  • 安値A >安値B

と高値と安値を切り下げてきていますので、この段階では下の流れです。

しかしその後、緑色の水平線である高値Bを何度か試して、最後最終的にはそこを突破して上に抜けているのが現状です。

ここで、高値Aと高値Bのどちらが『戻り高値』なのかという疑問についてですが、厳密に言えば、高値Aが戻り高値になります。

直近安値Aを安値Bへと更新する波の起点の高値が戻り高値』になりますから、高値Aが戻り高値です。

つまり、高値A〜安値Bまでを一つの波動と見るわけです。
その視点にすると、そうすると高値Bは中間地点の付近のちょっとした高値になります。

しかし、高値Bは戻り高値ではないにせよ、かなり意識しなければいけない高値であることを忘れてはいけません。

なぜなら、高値Aからの下落の流れ一発では、直近安値Aを更新できず、高値Bをつけてからようやく新安値Bをつけることができたわけですから、高値Bは強烈に『売り注文』が入っていく場所であることに変わりありませんので・・・。

『戻り高値』という理論にとらわれすぎず、市場の力関係という目の前の事実を見るように心がけましょう。

1時間足では、高値Bが意識されまくっている

4時間足を更に1時間足でズームアップしたのが上のチャートです。

先程までの話を踏まえると、高値Bというのは、戻り高値ではないにせよ、かなり意識される高値であるという認識になります。

1時間足でみると、この高値Bのラインで何度も跳ね返されており、かなり『売り勢力が強い』と考えられます。

逆に言えば、この高値Bの黄緑色のラインを上に突破されると『売り勢力はギブアップ』と考えられ、ここが一つの目線切り替えポイントになる可能性が高いです。

もちろん、戻り高値は高値Aですので、ダウ理論的な目線切り替えは高値Aを基準にするんですが、相場の力関係を見れば、明らかに高値Bは無視できないし、ここをブレイクすれば上に走ることは想像がつきます。

なぜでしょうそう考えられるのでしょうか?

それは、ブレイクすることで以下の3つの買い注文が入るからです。

  1. 上の方から売ってきた人の利確=買い注文
  2. 紫のボックス内で売った人の人の損切り=買い注文
  3. 目線切り替えで新規でポジションを建てる人=買い注文

高値Bが売りの最終の防衛ラインですから、売りポジを持っている人々、つまり①と②はポジションを手仕舞いします。

売りポジションの解消は買い注文ですよね。

そして、このラインが破られれば目線を上に切り替えて買いで攻めてくる人が現れますね。
新規の買い注文が③です。

高値Bをブレイクすると、この3つが一斉に起きます。

15分足で波動を見てエントリーしろ!

それでは短期足でエントリーポイントを見ます。

黄緑色のラインが高値Bのラインです。
ここをブレイクした所で目線が切り替わり、大きな買いが入ってくると想定できるポイントでした。

ではどうやってエントリーするか?についてですが、黄緑色のラインをブレイクした①と②のうち

  • ①はブレイクでエントリしてはいけない
  • ②はブレイクでエントリー

となります。

「単なる後付けじゃないの?」と思われるかもしれませんが違います。

①がダメで②が良い理由は波動の始点です。

①のブレイクでエントリーしてはいけない理由

まず、①でブレイクでエントリーしてはいけない理由についてです。

①のところまで上げている波がありますが、その上げ始めの起点はどこでしょうか?

これは安値1か安値2ですね。
5分足でみると、安値2が上げ始めの起点だとはっきり分かります。

トレードでは、なるべく波の始点から入るのが鉄則です。
ですから、①の位置で買いというのは『追いかけエントリー』ということになってしまいます。

追いかけてしまうと、いずれこの上げに対する『利確の売り』に巻き込まれて、逆行する可能性が高くなってしまうのです。
下の方から買ってきた人の利確=売り注文ですからね。

このような理由から①で買いでエントリーはやらず、見送ります。

②はブレイクでエントリーして良い理由

では②について考えてみましょう。

②の波の始点は安値3あたりですよね。
しかも始点が黄緑色のラインのすぐそばですので、ここはブレイクで入ったとしても、追いかけにはならないんです。

むしろ、初動からしっかり乗れています。
そして、このラインを上に抜けば3つの買いが起きて伸びやすいという優位性有りですからエントリーする価値大有りなのです。

よってここはむしろブレイクでエントリーしなければいけないポイントとなります。

同じラインブレイクでも①はダメで②はOKという違いがご理解いただけたでしょうか?

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