
今回は、トレード手法の基本中の基本である『押し目買い』について解説していきます。
トレードにおいては、「オシメ(押し目)が取れたら一人前」と言われるくらいメジャーな狙い方が押し目買いですね。(ここで言うオシメとはオムツのことですよw)
ただ、「押し目買い」と簡単にいっても、むやみやたらと押し目買いしても意味がありません。
成功しやすい押し目買いと、失敗しやすい押し目買いを見分けていくことで、トータルの勝率と期待値を大幅にアップすることができます。
本記事では勝ちやすい押し目買いの見分け方を分かりやすく解説していきますので、是非ご覧ください。
『押し目買い』の基本
まずは、押し目買いの基本的な考え方から解説します。
下図が基本的な押し目買いのモデルになります。
高値と安値を切り上げる上昇トレンドであることが大前提。
そのなかで、一時的に下げたところから反発していくところでロングしていくのが、押し目買いの超基本的な考え方です。
私の場合であれば、基本的に図のピンク色の波動が直近の安値を下回らないところまで下げてから、上げ始めるところでロングします。です。
大体の話ですが、下げが止まったかな?と思えるところで陽線が2本目出たくらいの所でロングします。
コツは、フィボナッチリトレイスメントでしっかりと押し目の割合を測ることです。その時の勢い次第ですが、大体50〜61.8%ぐらいの押しの割合から上げていくことが多いですね。
そして、買う瞬間には図の黄土色の波動の流れのイメージを持ってロングです。
できれば勝った瞬間から上げてほしいものです。
良くある話ですが、押し目買いが下手くそな人は、上げ始めの初動でビビってロングできずに、陽線が4本とか5本とかでて結構上げてしまってから買うという傾向にあります。
それは、押し目買いではなく単なる『追いかけ』です。
これは結果的にリスクが一番大きくなるので一番やってはいけないことです。
買うのなら、リスクを受け入れ陽線2本目、遅くとも3本目までにはロングしていないとダメかなと思います。
追いかけをする人の心理は、ある程度上げてからじゃないと安心できない点にあります。
しかし、安心して「もう上げているな」と思える頃にはもう波動は伸びています。それが追いかけエントリーにつながるのです。
トレードは、エントリーする瞬間は、ちょっと怖いな〜ぐらいでエントリーするんですよ。逆にそれが安全だという感覚を持ってください、特に追いかけがやめられない人は。
押し目買いの概要はここまでにして、悪い押し目買いと良い押し目買いについて解説していきます。
悪い押しめ買いのポイント
悪い押しというのは、要するに押し目買いをしても負けトレードになりやすい押し方のことです。
具体的には下図をご覧ください。
『悪い押し』のイメージはこんな感じです。
悪い押しの最大の特徴は、押しが始まる波動の起点、つまり頂上辺りでヨコヨコが続く「高値揃い」や「ダブルトップ」が形成されている時です。
こういう時は、押し安値を割る前に反発してから一度上げ始めても、その後最高値を越えきれず失速することが多いです。
この解釈としては、頂上辺りでヨコヨコが続くと言うことは、それだけ「上が固い、売りが強い」ということになります。
ちなみに、『高値揃い』というのは、価格がほぼ同じところでローソク足が4本以上、ヨコヨコに揃って推移すると高値ぞろいと判断していいと思います。
このような形を作った後の押し目買いは、上手くいかないことが多いです。
何回かトレードをすると、これは本当に精度が高めなので、過去のチャートで検証してみてください。「そういうことか!」と思えるはずです。
良い押し目買いのポイント
それでは、いい押し、すなわち『成功しやすい押し目買い』についての解説です。
下図をご覧ください。
先ほどの悪い押し目買いのポイントと明らかに違う点に気づいたでしょうか?
良い押し目買いのポイントは、押し始めの波の起点(つまりは天井付近)で、高値揃いやダブルトップをつけずに、一直線に落ちてきているのが特長です。
スーッと上げて、スーッと下げるイメージですね。
こういう時の押し目買いは成功しやすいです。
このパターンの押し方から押し目買いするときは、上のイメージをきっちり持ってロングできます。エントリー後も直ぐに上げていくことが多いです。(経験則)
これは、ご自身で過去の相場を検証したり、実際の相場でトレード経験を積んでみると分かってくると思います。習うより慣れろの要素が大きいかもしれません。
実際のチャートで確認
では、実際のチャートで良い押し目買いのポイントと悪い押し目買いのポイントを見ていきましょう。
まず、左側の水色の〇の高値圏ですが、これは高値を付けてから高値揃いにならずにスッと下げています。
その後はある程度下げてから高値を更新しています。
これが良い押し目買いの流れです。
その次の高値を更新した黄色い四角の価格帯を見てください。
ここでは高値揃いがかなり長く続いていますよね。
その後は、地味に段を踏みながら下げて押し安値を割っていきました。
「押し目を作って反発したかな?」と思ってロングしても、連敗するところですよね。
このように高値圏の動きを見るだけで、簡単に良い押しか否かが分かってしまうのです!
今回は押し目買いに絞って解説しましたが、戻り売りの考え方も全く同じです。逆に考えてもらえたらいいだけですので、ぜひ参考にしてやってください。