フラッグとペナントの共通点とそれぞれのエントリーポイント!

今回は、チャートの調整波の代表格である「フラッグ」と「ペナント」についての解説です。

とても簡単ですので、簡潔に解説していきます。

『推進波』と『調整波』

まず、フラッグとペナントの解説の前に、チャートの流れについて説明していきます。

相場はの値動きは『波』から構成されますが、波には『2種類』あります。

  1. 推進波
  2. 調整波

推進波とは、一方向に動く波のことです。

言ってみれば、チャートを見たらよく目につく勢いのある上下の波のことです。
例えば、大きな陽線が連続する上昇の波や大きな陰線が連続する下落の波なんかが推進波です。

その一方で調整波とは少し良く分かりにくい、どっちつかずな値動きです。
レンジ相場の波も調整波になります。

そして価格の波は、推進波⇒調整波⇒推進波⇒調整波⇒』の流れをこの繰り返しています。

調整波が終わると、トレンドが出て、推進波へと移行します。
これが相場です。

フラッグとは

フラッグとは「旗」を意味する言葉で相場の一時的な停滞・レンジの値動きになります。

左側が『上昇フラッグ』、右側が『下降フラッグ』です。

旗の持ち手であるポールが推進波で、フラッグ自体は調整波になります。

フラッグのエントリーポイント

フラッグは2パターンのエントリーポイントがあります。

ケース①左側

これは、フラッグを『抜け』と同時にエントリーするやり方です。
シンプルなブレイクアウト狙いになります。

ケース②右側
こちらは、フラッグを抜けた後の押し(戻り)を待ってからエントリーするやり方です。

どちらのやり方も良いのですが、ケース①ではダマシに合う確率が高く、一方でケース②はある程度ダマシは避けられるものの、ブレイク後に一気にトレンド方向に進む場合はエントリー出来ないデメリットがあります。

ですので、その時の相場に合わせてエントリーを調節する必要があります。
一応目安としては、

  • ケース1は、相場に勢いがあり、調整している時間が短い時
  • ケース2は、長めのフラッグで、相場の勢いが一旦止まっていることが明らかな時

にエントリーしてやると良いかと思います。
この辺に関してはどうしても慣れが必要ですね。

ペナントとは

続いてペナントです。
ペナントは、日本語では「三角保ち合い」とも呼ばれます。

ペナントはフラッグと違って、トライアングルの先端(アペックス)に向かって、段々と波動が小さくなって、ボラティリティが収縮していくのが大きな特徴です。

ペナントのエントリーポイント

ペナントのエントリーはシンプルです。
トライアングルをブレイクしたらエントリーします。

ペナントの場合、ラインを抜けてから押しや戻しをつけることは、フラッグほど多くはありません。
ですので、ブレイクでエントリーしておいた方が良いかと思います。

エントリーしてから多少逆行することもありますので、ある程度の損切り幅を取った上でポジションを取っていきましょう。

あくまで、損切りポイントまでは目線は変わらないはずなので、目先の一過性の動きにあたふたしないというのは、とても大事なことです。

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