
今回は天井圏のエントリーについて解説します。
天井圏というのは、「これから更に伸びるか」「それともココが天井で、今後は下げるか?」を見極めるのが難しいポイントです。
それを上手に見極めて、トレンドフォローしていくやり方です。
今回は天井圏に絞って解説しますが、底値圏でも同じことが言えますので、底値圏でもしっかりと利用してくださいね。
では、講義を始めていきます。
あなたは、「ここ」でロングできますか?
まず、下の画像を見て『ロング』と書いてある矢印のところでロングエントリーできるか考えてみてください。
どうでしょうか?
ロングしますか?
今回のポイントは『ダウ理論』です。
ダウ理論的に言えば、黄緑色の枠を下にブレイクしない限り上目線と考えます。
ですから、現状は上目線です。
そして、押し安値のラインで反発してきているわけですから「ロング出来る!」という判断で良いのでしょうか?
これは場合によると思いますが、個人的には少し考えるべきポイントだと思います。
言ってみれば、ここでロングするのは「怖い」と表現したほうが良いですね。
「ダメ」ではないと思いますが、ロングはかなり警戒しないといけないと考えます。
何故でしょうか?
それは、ダウ理論的には上目線ではあるものの、最高値を付けたBがあって、次がCがあって・・・と高値を切り下げているからです。
何度も行ってはいますが、押し安値を割れていないので、上目線であることは間違いありません。
しかし、高値切り下げの後ですから、自信をもってロングできるか?と言われると、そうでもないポイントなのです。
2つの波動のイメージ
私のここでの見解は、上下両方の波動のイメージができますので『様子見』とします。
この後の動きのイメージなんてのは細かく見れば無数に想像できてしまいますので、大きく分けて2つという意味になります。
では、その2つのイメージについて解説します。
下図を見てください。
大まかですが、赤線と青線の上下2通りの波動のイメージがこの時点では持てます。
あなたもこの点に関しては同意してもらえると思います。
ということは、押し安値のラインに余程の自信を持っていない限り、ここでロングを仕掛けるというのは、ちょっと怖いという感覚を持ってもらえたのではないでしょうか。
この時点で売りは論外ですが、買いでエントリーして取れても、ハイリスクと考えます。
私のこの時点での戦略は、『押し安値を割れれば売り、買いは見送り』というシナリオです。
上目線だけど、かなり下意識という心理状態ですね。
この意味がわかるようになると、かなりの所まで成長できていますよ。
では、売り準備して待ち構えているのですが、押し安値を割ることなく、上げていってしまった場合のシナリオはどうしたらいいでしょうか?
当然その場合のシナリオも持っていて、買い戦略は、相場がこんな形になれば売り準備をやめて買い準備に移行して、ロングするということを事前に決めています。
どんな時でしょうか?
少し考えてから先に進んでください。
『買い』にシナリオ変更する時
では、『買いは様子見、売り準備』の心理状態でいる状態から、どのタイミングで買いの目線にシナリオ変更していくのでしょうか?
ここからは、極めて重要です。
それでは、シナリオ変更する時のチャートの形状について解説します。
下図をご覧ください。
この状況です。
と、言われてもですね。笑
私がよくやるのは、高値がB⇒Cと切り下がったタイミングで、『トレンドライン』を引きます。
この時点で、押し安値をそのまま割れれば『トレンド転換』と考えます。
そうはならずに、押し安値で支えられ、引いた水色トレンドラインを一旦抜け、安値をE⇒Fへと切り上げていけば『上げトレンド継続』判断でロングします。
これは、『セカンドブレイク』というプライスアクションを使ったテクニックです。
2回自分の狙う方にブレイクしたらエントリーするやり方です。
- 水色トレンドライン抜け=ファーストブレイク
- その後の高値更新がセカンドブレイク
というのがセオリーですが、実際の所、私は安値切り上げの時点でエントリーしてしまいます。
それは、押し安値を割れずに安値切り上げたことから上の意識がかなり強いので、きっちりセカンドブレイクを待たなくても、エントリーしてもいいと考えているからです。
ここら辺は、考え方やスタイルの問題です。
きっちりセカンドブレイク待ちたいならそれはそれで大丈夫です。
その分エントリーは遅れて、ストップは遠くなり、取れる値幅も減るというデメリットを受け入れて、安全優先のエントリーになる事を認識してください。