住宅購入において土地選びの上級者向けのテクニックや、最近の法改正に伴う影響について説明した動画をご紹介します。
特に初心者が見逃しがちなポイントや注意すべき点が盛り込まれており、具体例や数字を交えて分かりやすく解説されています。
空家対策特別措置法の改正
まず、動画の中で取り上げられているのは、2023年6月に改正された「空家対策特別措置法」です。
この法律は、これまで放置されていた空家に対して税制優遇が与えられていた背景があり、特に固定資産税が1/6に軽減されるため、誰も住んでいない家でも放置されがちでした。
200平米以内の土地ではこの優遇が受けられましたが、法改正により、管理が不十分な空家に対してもこの優遇措置が取り消されるようになり、空家の処分が進むことが予想されます。
このような状況を踏まえ、空家付きの土地を探すと、これまでにはなかったお得な物件に出会える可能性が高まっているとのことです。
アスベストのリスク
中古物件や古い建物を購入する際に注意すべきポイントとして、アスベスト問題が挙げられます。
アスベストは解体時に発がん性物質として問題になることが多く、見つかった場合、解体費用が一気に100万円から200万円ほど増えるリスクがあります。
このリスクを避けるためには、購入前に解体費用を売り手側に交渉して負担してもらうことが有効です。
電線の防護管費用
土地購入時に隠れたコストとして見逃されがちなのが、電線の防護管費用です。
クレーン作業時に電線に接触しないように設置する防護管は1本あたり約5万円かかり、場合によっては20万円から25万円ほどの費用が追加されることがあります。
これを避けるためには、道路の反対側に電線がある土地を選ぶと良いでしょう。
フェンスを設置しない土地
フェンスの設置費用も無視できないポイントです。
家の周りにフェンスを設置する場合、数十万円の費用がかかることがありますが、隣家が既にフェンスを設置している場合、自分の家で追加のフェンスを設置する必要がないケースがあります。
これにより、土地購入後のコストを削減できる可能性があります。
一指定道路の確認
土地購入時にチェックすべきもう一つの重要なポイントは、一指定道路かどうかです。
一指定道路とは、見た目は通常の道路のように見えますが、その土地に隣接する住人が所有している私有地であり、道路の修繕費用や税金を所有者全員で負担する必要がある場合があります。
購入前に必ず誰が道路の所有者であるかを確認することが重要です。
路線価を活用した土地選び
路線価とは、土地の固定資産税の基準となる価格で、土地の価値を評価するための指標です。
主要道路に面している土地は路線価が高く、税金が高くなる傾向がありますが、一歩奥に入った場所では路線価が下がり、税金も安くなることがあります。
こうした点を活用することで、コストを抑えつつ利便性の高い土地を選ぶことが可能です。
マニアックなテクニック:売れていない土地を狙う
長期間売れていない土地は、値引き交渉の余地があることが多いです。
特に、7ヶ月から9ヶ月以上売れ残っている土地は、売り手が価格を下げる可能性が高まるため、粘り強く交渉することで大幅な値引きを得られる場合があります。
相続による土地の売却時期
土地の売却が増えるタイミングとして、冬から春にかけてが狙い目です。
これは、高齢者が亡くなることで相続による土地売却が増えるためです。この時期に出てくる物件は、早めにチェックしておくと良い物件に出会える可能性があります。
地盤のチェック
購入前には地盤の硬さをチェックすることが重要です。
地盤が柔らかいと、地震時の揺れや湿気の影響が大きくなります。特に、川や沼の近くの土地は湿気が上がりやすい傾向があるため、湿気対策が必要になります。
逆に、硬い地盤の土地は湿気の影響が少なく、長期的に安心して住むことができます。
不動産購入時の手数料を節約する方法
土地を購入する際、仲介手数料が数十万円から100万円以上かかる場合がありますが、売り主と直接取引できる土地を選ぶことで、この手数料を節約することが可能です。
売り主が直接販売している土地は、特にお得な取引ができるチャンスがあります。
まとめ
動画では、土地購入に関する具体的なテクニックが豊富に紹介されており、初心者でも理解しやすい内容になっています。
特に、法律の改正や隠れたコストを避ける方法、交渉テクニックなど、実際の購入時に役立つ情報が満載です。土地選びは慎重に行う必要がありますが、これらのポイントを押さえておくことで、より満足度の高い家づくりが実現できるでしょう。
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