住宅四天王エースさんが解説する積水ハウスについて紹介していきます。
積水ハウスは日本国内で非常に有名なハウスメーカーで、その知名度、ブランド力、設計力の3つが際立っています。
この記事では、積水ハウスの魅力や特徴を具体例や数字を交えながら、初心者にもわかりやすく解説していきます。
積水ハウスの概要
積水ハウスは、1960年に創業し、これまでに世界で260万棟以上の家を建てている実績を持っています。
これは世界で第1位の建設実績です。このような長年の信頼性からも、積水ハウスはブランド力の高さを誇っています。
また、積水ハウスは常に高価格帯の商品を提供しており、これにより「ハイブランド」のイメージが確立されています。中でも、「ノイエ」というブランドは別会社扱いであり、本来の積水ハウスの製品は一貫して高価格帯となっています。
設計力の強み
積水ハウスの設計力は業界トップクラスとされています。
例えば、土地の特徴を読み取り、その土地に最適な間取りや窓の配置を提案する力が非常に優れています。
南向きの大きな窓を一般的には設置しますが、その土地の状況によっては、近隣住民との視線を考慮して違った配置を提案することもあります。
また、夜でも外の風景が楽しめるようにデザインされた「クリアビューデザイン」や、室内の天井と外観のデザインを連携させる工夫など、細部まで配慮された提案が積水ハウスの魅力です。
さらに、積水ハウスでは「ファミリースイート」や「スローリビング」といったコンセプトを導入しており、広いリビングスペースだけでなく、家族がそれぞれの活動をしながらも一体感を感じられる設計が特徴です。
チーフアーキテクト制度
積水ハウスの設計力を支えるもう一つの要素として、「チーフアーキテクト制度」があります。
これは、社内で上位8%に該当する一級建築士のみが取得できる称号で、非常に厳しい基準をクリアした建築士だけがこの肩書きを持つことができます。
この制度により、積水ハウスは非常に高いレベルの設計力を維持し、社内外からも高く評価されています。
積水ハウスの構造と性能
積水ハウスでは、鉄骨構造と木造構造の両方を提供しています。
鉄骨構造の「イズシリーズ」では、1階で7メートル、2階で8メートルの大空間を実現できるなど、広々とした設計が可能です。
一方、木造構造の「シャーウッドシリーズ」では、最大6メートルのスパンを実現し、さらに外壁や内壁の微調整がしやすい特徴を持っています。これにより、土地の制約に応じた柔軟な設計が可能です。
性能面では、断熱材や窓の仕様が居住地域や土地の条件に応じて最適化されます。
例えば、断熱性能に関しても一律ではなく、地域の気候や風向きに合わせて最適な仕様を選定します。最新の「グリーンファーストゼロ・スーペリア」仕様では、断熱性能が業界でもトップクラスの数値を誇り、快適な住環境を提供しています。
空気環境へのこだわり
積水ハウスは空気環境にも非常にこだわっています。
「アメティ換気システム」という最新の換気システムを採用しており、室内の空気を常に清潔に保つためのフィルターやサイクロン機能が搭載されています。
これにより、空気中のゴミやホコリをフィルターに通す前に外に排出することができ、フィルターのメンテナンスも軽減されています。さらに、家全体の空気の流れを可視化することで、各部屋ごとの換気効率を確認し、最適な換気を実現することが可能です。
メンテナンスと災害対策
積水ハウスの屋根や外壁は、非常に高い防水性能を誇ります。
特に、屋根材には「瓦」を提案しており、耐久性が高く、初期段階での防水保証は30年という長さです。
さらに、積水ハウスは災害対策にも強みを持っており、特に地震に対しては「シーカス」という精神ダンパーを採用しています。これにより、地震による揺れを効率的に吸収し、建物を守ることができます。
コストについて
積水ハウスの価格帯は高めであり、坪単価(畳2枚分の広さ)は90万円台から120万円程度が一般的です。
ただし、これは設計力や提案力、耐久性の高さを考慮すれば、十分に価値があると言えるでしょう。
積水ハウスは、安価な家を建てることを目指しているわけではなく、顧客の要望に応じたオンリーワンの家を提供することに重きを置いています。
まとめ
積水ハウスは、その設計力、ブランド力、実績の高さから、ハイエンドな住宅を求める方にとって非常に魅力的な選択肢です
。特に、土地の条件に合わせた最適な設計や、居住者のライフスタイルに応じた柔軟な提案ができる点が積水ハウスの大きな強みです。価格は高めですが、
その分、長期的に見ても満足度の高い住宅を提供してくれます。設計の自由度やデザイン性を重視する方には、積水ハウスが最適なハウスメーカーと言えるでしょう。
積水ハウスに興味がある方は、ぜひショールームや実際の建築現場を訪れて、その魅力を直接体感してみてください。
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