住宅を建てる際に選択肢となる3つの工法について紹介します。
それは「WB工法」「エアサイクル」「ソーラーサーキット」です。
これらの工法は全て、通気断熱の仕組みを採用しており、夏は涼しく冬は暖かく、湿度調整にも優れ、カビやダニの発生を抑え、健康的な住環境を提供する工法です。
この記事では、それぞれの工法の特徴や利点を、具体的な事例や数字を交えながら、初心者にもわかりやすく解説していきます。
3つの工法の共通点
まず、WB工法、エアサイクル、ソーラーサーキットは、全て「通気断熱」という考え方を基盤にしています。
具体的には、床下の換気口から空気が入り、壁の中を通って上昇し、最上部から抜ける仕組みです。
この通気の流れにより、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境が保たれます。さらに、湿気を逃がすことで、カビやダニの発生を抑え、アレルギーを引き起こすリスクを軽減します。
各工法の違い
それでは、これら3つの工法の違いを見ていきましょう。
WB工法
WB工法は、長野県を本拠地とする工法で、全国に750の加盟工務店があります。
この工法を採用している会社は多く存在しますが、デザイン性には会社ごとに差が出ることがある点に注意が必要です。
特に、デザインが劣る施工がされる場合もあり、それがWB工法の一つの課題と言えるでしょう。ただし、工法自体は非常に優れており、光熱費の節約にも効果的です。
エアサイクル
エアサイクルの家は、1984年から存在し、床下の空気が壁を通って上昇するという仕組みで家全体の温度と湿度を調整します。
ソーラーサーキット
ソーラーサーキットの家も同様に、通気断熱の仕組みを採用しています。
展示場で確認したところ、床下の温度が大寒波時でも14度に保たれており、快適な温度環境を提供していることが分かりました。
また、ソーラーサーキットの特徴は、春夏秋冬の季節に合わせて自動で通気モードや湿度管理が行える制御盤が設置されている点です。この制御盤により、家全体の快適さを保ちながらエネルギー効率を高めることができます。
工法選びのポイント
これら3つの工法は、基本的に通気断熱という同じ仕組みを採用しており、家の内部に空気を循環させることで、夏冬を通じて快適な温度と湿度を保つことができます。
しかし、工務店ごとにデザイン性や施工技術に違いが出るため、選ぶ際にはその点も考慮する必要があります。
例えば、積水ハウスやアイフルホームのような大手メーカーでは、どの地域でも統一されたデザインと品質が期待できますが、フランチャイズや地元の工務店に依頼する場合は、デザインや施工品質に差が生じる可能性がある点を理解しておきましょう。
具体例:冬の暖房効果と匂い対策
動画投稿者さんが実際に訪問したWB工法の家では、真冬でも小さなストーブ一台で家全体を暖めることができました。
これは、通気断熱工法の優れた点であり、エネルギー効率が非常に高いことを示しています。また、焼肉をした翌日でも、家の中に匂いが残らないという体験もあり、これは通気による空気循環がしっかりと機能している証拠です。
メンテナンスと長期的な利便性
これらの工法は、比較的メンテナンスが容易で、特にソーラーサーキットの制御盤などは簡単な構造となっており、壊れにくいという利点があります。
20年間稼働し続ける換気扇のように、ゆるやかに回り続けるため、急激な負荷がかからず、長期間にわたって安定して機能します。
まとめ
新築を検討する際、住宅会社やハウスメーカーを選ぶことは重要ですが、工法にも注目することをお勧めします。
WB工法、エアサイクル、ソーラーサーキットのような通気断熱工法は、光熱費の削減や健康的な住環境の維持に大きな効果をもたらします。
どの工法も基本的な仕組みは同じですが、工務店やメーカーごとのデザインや施工品質に注意し、自分のライフスタイルに合った工法を選ぶことが重要です。
ぜひ、これらの工法を採用した住宅展示場や工務店を訪れて、実際に体感してみてください。
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