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【損失400万円以上】役に立たない憧れの注文住宅オプション18選

今回は家づくり「せやま大学」さんの絶対にいらないオプション18選をご紹介します。

家づくりをしていると、住宅会社やショールームからさまざまなオプション提案を受けることが多いです。

「これも良さそうだし、あれも素敵そう」とテンションが上がってしまい、気づけば予算オーバーなんてことはよくある話です。しかし、魅力的に見えるオプションの中には、実際にはあまり役に立たず、むしろデメリットが大きいものも含まれています。

そういったモノを予め知っておくことで、資金的にゆとりのある家づくりを目指せることが出来るでしょう。

目次

1.25坪のユニットバス

広めの浴室に憧れる人は多いですが、1.25坪のユニットバスは、実際にはあまり効果がありません。

特に広がるのは洗い場部分だけで、浴槽自体はそれほど大きくなりません。

それに加えて、サイズアップによる費用は10万円程度と言われることもありますが、実際には家のサイズ自体が大きくなるため、数十万円の追加費用がかかることがあります。

費用対効果を考えると、洗い場の拡張よりも、脱衣所のスペースを広くして収納を増やす方が実用的です。

自動お掃除レンジフード & 浴室自動お掃除機能

「自動お掃除」という言葉に惹かれる人も多いですが、実際には自動ではなく手動が多く含まれています。

例えば、自動お掃除レンジフードではお湯を使って手動で清掃する部分があり、完全に自動で掃除してくれるわけではありません。

また、浴室の自動お掃除機能も、定期的な手洗いが必要とされています。特に2週間に1回の手洗いが推奨されており、期待するほどの「自動化」にはなりません。

トイレやお風呂の窓

昔は自然光を取り入れるためにトイレやお風呂に窓を付けることが一般的でしたが、現在では不要とされています。

特にトイレやお風呂は、断熱性能を考えると窓を設けることでデメリットが大きくなります。

夏は窓から熱が入りやすく、冬は冷気が入り込んでしまいます。どうしても必要であれば、小さな窓を設置するなど、断熱性能を損なわない工夫が必要です。

和室の段上げ収納

インスタなどでよく見かける「和室の段上げ収納」は、一見便利そうに見えますが、造作費用が高くつきます。段を上げるだけで10万円以上、引き出しをつけるとさらに20万円近くの費用がかかることもあります。

また、上に物を置くと取り出すのが面倒になるため、結局使わない収納になりがちです。代わりに、床下収納を活用する方がコストも抑えられて実用的です。

玄関の上がり框の下に靴収納

玄関の上がり框(かまち)の下に隙間を作って靴を収納するアイデアもよく見かけますが、これはおすすめできません。

収納量が少なく、たわむリスクが高い上に、掃除がしにくくなるため、かえって手間が増えます。代わりに、シューズクロークをしっかり設けて、靴を収納するスペースを確保する方が効率的です。

シューズクロークの扉

シューズクロークに扉をつけて目隠しをしたいという要望もありますが、実際には扉を開けっぱなしにすることが多く、無駄なスペースを取ってしまいます。

特にウォークイン型のシューズクロークでは、扉をつけることで収納量が減ることがあります。扉を省略して、ロールスクリーンなどで代用する方が実用的です。

屋根裏収納

屋根裏収納も憧れる人が多いですが、施工費が高くつきます。

高さ1400mm以下なら固定資産税の対象外にはなりますが、それでも施工費は数十万円かかります。

さらに、上がるのが大変で、使わなくなることが多いです。代わりに、2階に納戸的なスペースを設けて、収納として活用する方が現実的です。

見せる収納

インスタグラムやYouTubeでよく見かける「見せる収納」は、おしゃれに見えますが、実際に住んでみると物が増えてしまい、乱雑になりがちです。

収納は基本的に「隠す」ことが重要であり、見えないところにまとめておく方が、日常生活をスッキリと快適に過ごせます。

床暖房

床暖房は一時期流行しましたが、現在では性能の良い家を建てれば床暖房がなくても十分に暖かく過ごせます。

床暖房は設置費用が高く、壊れた場合には修理が困難です。

また、床を直接温める「伝導熱」は快適性を損なうこともあるため、床暖房に頼らず、断熱性能をしっかり確保する方が効果的です。

全館空調システム

全館空調システムは各部屋の温度を均一に保つことができ、魅力的に感じるかもしれませんが、メンテナンスが大変です。

各部屋のエアコンを掃除する手間が増えたり、業務用エアコンの修理費用が高くついたりすることがあるため、現実的にはおすすめできません。

木製ウッドデッキ

木製のウッドデッキは風合いが良く、見た目にもかっこいいですが、メンテナンスが必要です。

1年に1回は必ずメンテナンスをしないと腐ってしまい、シロアリのリスクも増えます。ウッドデッキを設置するなら、樹脂製のウッドデッキにする方が長持ちし、メンテナンスの手間も少なく済みます。

屋上バルコニー

屋上でバーベキューをすることに憧れる人は多いですが、実際にはメンテナンス費用が非常に高く、雨漏りのリスクも増えます。

屋上防水のメンテナンス費用は数百万円かかることもあり、頻繁に使わないなら、屋上バルコニーは避けた方が賢明です。

大開口の窓

天井までの大きな窓はデザイン的に魅力ですが、断熱性能が大きく低下します。

特にアルミサッシの場合、結露のリスクが高く、カビやシロアリの原因になることもあります。デザイン性を追求するなら、断熱性能をしっかり確保し、バランスを取ることが重要です。

関節照明

関節照明はおしゃれに見えますが、実際には埃がたまりやすく、使用頻度も少ないため、無駄な費用になることが多いです。

代わりに、実用的な照明や人感センサー付きの照明に投資する方が、住んでからの快適性が向上します。

天窓(トップライト)

天窓(トップライト)は自然光を取り入れるために設置されることが多いですが、雨漏りのリスクが非常に高い場所です。

定期的なメンテナンスが必要で、コーキング(防水材)の劣化が進むと雨漏りの原因になります。

また、天窓をつけなくても、階段や吹き抜け部分の高い位置に窓を設けることで、十分な自然光を取り込むことが可能です。

特に北側に面した窓は、安定した「北側最高」と呼ばれる光を取り込むことができ、眩しさを抑えつつ明るい空間を作れます。天窓を設置することなく、他の方法で自然光を活用するほうが実用的で、メンテナンスコストも抑えられます。


まとめ

これらのオプションは、初めて家づくりをする際に非常に魅力的に見えるものばかりです。しかし、今回の解説を通じて、オプションのデメリットも理解することで、本当に自分たちに必要なものだけを選び、家づくりをより効率的かつ無駄なく進めることができるでしょう。

最後に、家づくりはあくまで「生活を快適にするためのツール」です。

インスタグラムやYouTubeで紹介されている素敵なアイデアも、自分たちに合うかどうかを慎重に見極めましょう。何よりも、過剰にオプションを取り入れず、バランスを取りながら、無駄な費用をかけずに家づくりをすることが重要です。

自分たちにとっての「ちょうどいい家」を見つけ、後悔のない家づくりを進めてください。

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