瀬山さんが解説する「白アリ対策の完全攻略」について、具体的な対策方法や白あり被害のリスクを詳しく解説した動画をご紹介します。
この記事を通じて、初心者でも白あり対策の重要性や効果的な防止策を理解できるように、例やデータを使ってわかりやすく解説していきます。
白アリ被害のリスク
まず、白アリ被害は一見すると自分に関係ないように感じるかもしれませんが、実は5人に1人、約20%の確率で被害を受けるデータがあるそうです。
特に、白アリの被害を受けると家の耐震性が大幅に低下し、耐震等級や基礎の強度が無意味になってしまいます。阪神淡路大震災の際に、倒壊した家の多くは白ありの被害を受けていたというデータもあるほどです。
瀬山さんは、特に新築時の白あり対策が非常に重要だと強調しています。なぜなら、新築時にしか効果的な対策ができないため、後から手を加えるのは効率的ではないからです。
よくある質問と誤解
ここで、白あり対策に関するよくある質問や誤解をいくつか紹介します。
- 防蟻保証があれば大丈夫?
防蟻保証は初期10年間が一般的ですが、実は最初の10年は白あり被害が少なく、10年目以降が危険です。5年ごとのメンテナンスを行っても10%の確率で被害を受ける可能性があります。 - ベタ基礎なら安全?
ベタ基礎は地面がコンクリートで覆われているため、白ありが入りにくいと考える人が多いですが、20年間で5%から10%の確率で被害を受けています。コンクリートの隙間や配管の貫通部から白ありが侵入する可能性があるため、油断は禁物です。 - 寒冷地では白あり被害はない?
北海道でも白あり被害が発生しています。特に「大和白あり」は北海道から九州まで広く分布しており、寒冷地でも対策は必須です。 - ひのきなら白ありに強い?
ひのきは他の木材よりも白ありに強いと言われますが、完全に防げるわけではありません。ひのきでも白あり被害を受けることがあるため、木材選びだけでは十分な対策とは言えません。 - 鉄骨住宅なら白あり被害はない?
鉄骨部分自体は白あり被害を受けませんが、鉄骨住宅でも木材が多く使われているため、白あり対策は必要です。
効果的な白アリ対策
瀬山さんが推奨するのは、「ピレスロイド系防蟻シート」の施工です。このシートは基礎の下に敷いて白ありが侵入する経路をブロックするもので、一度施工すればメンテナンスフリーで半永久的な効果があります。
さらに、このシートは白ありが感知しやすい刺激を与えるため、白ありが近づかなくなるという特性もあります。
防蟻剤を使用する対策や、木材に薬剤を注入する方法も有効ですが、これらはあくまで「二次対策」です。瀬山さんは、まずは侵入自体を防ぐ一次対策が最も効果的だと強調しています。
住んだ後の対策
家に住んだ後も、以下の点に気をつけて白あり対策を継続することが重要です。
- 木材や段ボールを家の近くに置かない
セルロースを含む木材や段ボールは白ありの大好物です。特に湿気を含む木材は、白ありが寄ってくる原因になるため、家の周りには置かないようにしましょう。 - 基礎周りのチェック
基礎に白ありが作る「蟻道(義道)」がないか定期的にチェックしましょう。特に春から夏にかけて、白ありが活動する季節には注意が必要です。 - 床下の換気
白ありは風に弱いため、床下の換気を適切に行うことが重要です。特に床断熱を採用している家では、風通しを確保することで白ありが住みつきにくい環境を作ります。
まとめ
白あり対策は家の耐震性を維持するために欠かせない重要なポイントです。特に新築時にしっかりとした対策を講じることで、長期的な安心を得ることができます。
瀬山さんが提案する「ピレスロイド系防蟻シート」の施工をはじめとした適切な一次対策を行い、その上で二次対策も取り入れることで、効果的な白あり防止が可能です。
家を建てる前に、白あり対策をしっかりと学び、長期的に安全な住まいを手に入れましょう。
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