今回は瀬山さんが家づくりにおいて重要な「窓」について語った動画を紹介します。
特にアルミ樹脂複合サッシとオール樹脂サッシの違い、それぞれのメリット・デメリット、そして結露や断熱性能に関する深い解説がされていました。
これから家を建てようとしている方やリフォームを考えている方にとって、窓選びは非常に重要です。このブログでは、瀬山さんの知識を元に初心者にも分かりやすく、具体例を交えながら解説していきます。
窓の断熱性能と結露の関係
まず、窓は家の中でも特に熱の出入りが激しい部分です。
家全体の断熱性能において、窓は重要な役割を果たします。特に窓枠(サッシ)部分が結露しやすい場所です。
結露が発生すると、壁内結露やシロアリ被害、さらには家の寿命が短くなる原因にもなります。瀬山さんは、窓の結露を防ぐための素材選びが重要であると強調しています。
アルミ樹脂複合サッシとオール樹脂サッシの違い
窓のサッシには主に3つの選択肢があります。
- オールアルミサッシ:内外ともにアルミ素材で作られており、結露が非常に起こりやすいため、最近ではあまり使われなくなっています。
- アルミ樹脂複合サッシ:外側はアルミ、内側は樹脂でカバーされており、デザイン性が高く、進化しているため断熱性能も上がっています。ハウスメーカーが多く採用しているサッシです。
- オール樹脂サッシ:断熱性能を重視する公務店が主に扱っており、結露しにくく、冷えやすい窓枠部分に樹脂を使うことで家の中を暖かく保てます。
瀬山さんはオール樹脂サッシを推奨していますが、家づくりは個々の優先順位で決めるべきだとも言っています。
どちらにもメリットとデメリットがありますが、特にアルミ樹脂複合サッシのデメリットはあまり知られていないため、これを理解した上で選ぶべきだと強調しています。
アルミ樹脂複合サッシのデメリット
瀬山さんは、アルミ樹脂複合サッシの最大のデメリットとして、窓枠の外側にアルミが使われている点を挙げています。
特に窓の外側にあるレール枠の部分はオールアルミでできており、この部分が非常に冷えやすく、内部結露が発生しやすいのです。
このデメリットは、結露によって家の内部が湿気を含み、木材が腐るリスクを高め、シロアリの被害を受けやすくなる原因となります。
オール樹脂サッシのメリットとデメリット
オール樹脂サッシの最大のメリットは、断熱性能が高く、結露が発生しにくい点です。
窓枠全体が樹脂でできているため、アルミの約1000倍の断熱効果を持っています。そのため、家の中が暖かく保たれ、結露によるダメージを避けることができます。
しかし、デザイン面ではアルミ樹脂複合サッシに比べて劣ります。
枠が太くなりがちで、2400mmの高さのサッシや変形窓がないなど、デザインの選択肢が限られます。また、防火地域での使用には制限があり、一部のメーカーのみが対応している点もデメリットとされています。
アルミ樹脂複合サッシを選ぶ場合の対策
デザインや防火性能を重視してアルミ樹脂複合サッシを選びたいという方もいるでしょう。その場合、瀬山さんは3つの対策を推奨しています。
- 気密性能を確保する:特に窓周りの気密性を高めることが重要です。隙間風が入ると、湿気がアルミ部分に流れ込み、結露が発生しやすくなります。
- 窓ガラスの性能を上げる:アルミ樹脂複合サッシを使用する場合、窓ガラスの断熱性能を高めることが重要です。トリプルガラスや高性能なガラスを使うことで、窓全体の断熱性能を補完できます。
- 温度と湿度を管理する:特に冬場にはカーテンを開け、窓ガラスの表面温度を高く保つことで結露を防ぎます。また、過度な加湿は結露の原因になるため、湿度は9〜10%に抑えることが推奨されます。
最終結論
瀬山さんは最終的に、やはりオール樹脂サッシを推奨しています。
断熱性能が高く、結露のリスクが低いことが主な理由です。
しかし、デザインや防火性能を重視する場合には、アルミ樹脂複合サッシを選ぶことも可能です。その際には、上記の対策をしっかりと講じることで、内部結露や表面結露のリスクを低く抑えることができます。
窓選びは家の断熱性能や寿命に大きく関わる重要なポイントです。瀬山さんのアドバイスを参考に、最適な選択をしてください。
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