2024年に家を建てる際に気をつけるべき5つのこと

2024年に家作りを検討している方に向けた重要なポイントを解説した動画をご紹介します。

今回の内容は、住宅業界の転換期ともいえる時期に、どのような点に注意を払うべきかを具体的に掘り下げていきます。特に、初心者の方でも理解しやすいように、具体例や数字を交えながらお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

1. 2024年は新商品・新仕様が登場する可能性が非常に大きい

2024年は、住宅業界にとって大きな変革が訪れる年です。

理由の一つは、各ハウスメーカーが続々と新しい商品や仕様を発表する可能性が高いからです。

1999年から2022年3月までの23年間、住宅業界は技術革新がほとんど進んでいませんでした。特に、断熱性能や換気性能、空調設計などの重要な技術進歩が停滞していました。

ここで重要なのは、住宅の「断熱」「気密」「換気」「空調」という4つの要素が、家を建てる際の大きな比較ポイントになることです。

これらの要素を知らずに家を建てると、後々後悔することになります。例えば、最新のスマートフォンが当たり前の現代に、1999年のガラケーを使い続けているようなものだと思ってください。

もし2024年に家を建てるなら、必ず最新の技術や仕様を確認し、適切な知識を持つ担当者と話を進めることが大切です。

2. ハウスメーカー格差が広がっている

多くの人が「有名なハウスメーカーなら、どこで建てても同じ」と考えがちですが、これは大きな誤解です。実は、ハウスメーカーごとに大きな格差が広がっているのです。

例えば、積水ハウスやトヨタホームなどの大手メーカーは、工業化住宅の大量生産に特化しています。

工場で全体の8割を作り上げて現場に搬入する「ユニット工法」を採用し、職人のスキルに依存しない高精度な家作りを行っています。

一方、三沢ホームは木造住宅の工業化に成功した企業で、工場で生産した木質パネルを現場で組み立てる手法を採用しています。

しかし、現代の消費者は「一点物」の家に価値を見出す傾向があります。

大量生産された家は、ユニクロやGUの服のように「いつでも手に入るもの」として価値を感じにくくなっています。一方で、InstagramやYouTubeで見かけるおしゃれな家は、個性的な外観や間取りが特徴的です。

どちらを選ぶかは予算や価値観によりますが、自分が求める家が「大量生産の工業化住宅」か「一点物のオリジナル住宅」かをしっかり見極めることが重要です。

3. 注文住宅は勉強しないと成功しない

注文住宅は、特に初心者にとっては難易度が高いプロジェクトです。

というのも、住宅業界は長年技術革新が起きておらず、営業担当者による誤った情報が広まっていることが多いからです。

例えば、「アルミ樹脂複合サッシなら結露しません」「断熱性能は標準で十分です」という説明を受けた場合、これは正確ではありません。

営業担当者が間違った情報を提供してしまうことがよくあるため、自分で調べて学ぶことが重要です。これを怠ると、23年前の古い技術を使った「ガラケーのような家」を建てることになり、将来的に大きな後悔をする可能性があります。

4. 営業担当者が家作りの成否を左右する

家作りにおいて、営業担当者の役割は非常に重要です。

営業担当者は、家の金額を調整し、設備や仕様を決めるだけでなく、設計担当者や施工担当者を巻き込む役割も果たします。

優秀な営業担当者であれば、価格を抑える工夫や、理論に基づいた適切な提案をしてくれます。しかし、そうでない担当者だと、全てが逆効果になる可能性があります。

ハウスメーカーに一度個人情報を提供してしまうと、その時点で担当者が決まってしまうため、簡単にアンケートに答えたり、資料請求をしたりする前に、慎重に行動することが重要です。営業担当者が誰になるかで、家作りの成功率が大きく変わることを覚えておきましょう。

5. 住宅系インフルエンサーの闇

最近、SNSで「優秀な営業マンを紹介します」「全国対応可能、店長確約」などの宣伝をよく見かけるかもしれません。しかし、こういったサービスの多くはお金目的で行われている場合が多いです。

インフルエンサーがハウスメーカーと提携し、個人情報を提供すると、制約が成立した際に紹介料が発生します。

このビジネスモデルは数を打てば当たる方式で、ローコストメーカーや中堅メーカー、大手ハウスメーカーに広く紹介をしているため、必ずしも優秀な営業担当者が紹介されるとは限りません。

さらに、全国対応可能や店長確約といった宣伝文句も、単に個人情報を横流ししているだけのケースが多いのです。本当に信頼できる担当者を見つけるためには、慎重に行動し、安易にインフルエンサーに依存しないことが重要です。

まとめ

2024年に家を建てる際に気をつけるべき5つのポイントをまとめると、以下の通りです。

1. 2024年は新商品・新仕様が登場する可能性が高い
   技術革新が遅れていた住宅業界に、新しい仕様や商品が登場する年です。最新の技術を確認しましょう。
2. ハウスメーカー格差が広がっている
   大量生産の工業化住宅と、一点物のオリジナル住宅のどちらが自分に合うのかを見極めましょう。
3. 注文住宅は勉強が必要
   間違った営業トークに騙されないよう、自分でしっかりと学ぶことが重要です。
4. 営業担当者が重要な役割を果たす
   営業担当者が家作りの成功に大きな影響を与えるため、慎重に選びましょう。
5. 住宅系インフルエンサーに注意
   お金目的のサービスに騙されないようにし、信頼できる担当者を自分で見つける努力が必要です。

家作りは一生に一度の大きな決断です。焦らずにしっかりと情報を集め、良い家を作るための準備を進めましょう。