瀬山さんによる動画「家作り絶滅危惧種トップ10」を分かりやすく解説します。
家を建てる際に避けた方が良い、もはや時代遅れの設備や間取りについて詳しく説明されています。特に初心者でも理解できるように、具体的な例や数字を交えて丁寧にまとめました。
絶滅危惧種の浴槽:巻き蓋のお風呂
瀬山さんが挙げた絶滅危惧種第10位は、無断熱浴槽に巻き蓋を使うお風呂。
これはお湯がすぐに冷めてしまい、現代の生活には合わない。現代では、断熱浴槽と断熱蓋が必須です。
断熱性能のないお風呂は、光熱費がかさむだけでなく快適さも損なわれるため、家を建てる際には必ず断熱仕様を採用しましょう。
バルコニーの不要論
第9位に挙げられたのはバルコニーです。
特に、洗濯物を干すために設けられることが多いバルコニーですが、現代では室内干しが主流になりつつあります。
花粉やPM2.5の影響、共働き世帯の増加、そして乾燥機の普及が主な理由です。どうしてもバルコニーが必要なら、メンテナンスの手間が少ない仕様にすることが推奨されます。
勝手口の時代遅れ
第8位は勝手口。
かつてはゴミを外に出すためや、庭で食材を育てていた時代に便利でしたが、
現代の家では勝手口を持つ必要性は薄れています。換気機能の向上により、家の中のニオイも抑えられるため、勝手口は不要という考え方が主流です。
防犯上のリスクもあるため、コストを抑える意味でも勝手口は省略するのが賢明です。
シート床材の劣化
第7位はシート床材です。
昭和や平成時代に流行しましたが、耐久性が低く、風合いも劣るため現代ではあまり使われなくなっています。
瀬山さんは、1階には最低でも突板や短パンを使用することを推奨しています。もし予算に余裕があるなら、無垢材や引き板を使った床材にすると、家全体の質感が大きく向上します。
スレート屋根の欠点
第6位はスレート屋根。
10年程度で割れたり、雨漏りのリスクが増したりするため、瀬山さんはこれを強く非推奨しています。
耐久性が高いガルバリウム鋼板の屋根がおすすめで、軽量でメンテナンスもしやすい点が利点です。構造を強化する必要がある場合もありますが、長期的に見ればスレートよりもガルバリウムが安心です。
天窓のリスク
第5位に挙げられたのは天窓。
かつては採光のためによく使われましたが、雨漏りのリスクが高いだけでなく、直射日光による熱の問題もあります。
現代の家では、天窓を使わずに採光を確保する間取りを考える方が合理的です。
親子扉の無駄
第4位は玄関の親子扉。
大きな荷物を運び入れるために使われることが多いですが、頻繁に開けることはなく、スペースの無駄が生じがちです。
玄関にはシンプルな親扉のみで十分であり、最近ではリモコンキーやスマートキーの導入が推奨されています。鍵を手動で開け閉めするよりも、利便性が高いリモコンキーが主流になっています。
長い廊下の時代は終わった
第3位は長い廊下。
かつては断熱性能が低かったため、部屋ごとに仕切って暖房効率を上げるために廊下が必要でしたが、現代では断熱性能が向上し、廊下の存在が不要になりつつあります。
特に1階の廊下はなるべく減らし、居室や収納スペースを有効に活用することが推奨されています。
窓カマチ換気の不要性
第2位は窓カマチ換気です。
窓の上に隙間を設けて換気を行う方式ですが、計画的な換気ができず、家全体の換気効率を下げてしまいます。
瀬山さんは、ダクトを使った換気システムを推奨しており、特にシロッコファンを使った一種換気システムが効果的だと述べています。
アルミサッシの絶滅
そして第1位はアルミサッシ。
窓からの熱の逃げが最も大きく、アルミサッシを使う家は快適性が大きく損なわれます。
瀬山さんは、オール樹脂サッシとLow-Eガラス、アルゴンガス封入、樹脂スペーサーを使った窓が最も断熱性能が高いと強く推奨しています。
まとめ
瀬山さんは、家作りにおいて絶滅危惧種となった設備や仕様を避け、現代の生活に合った選択をすることの重要性を強調しています。
これらのポイントをしっかり理解し、失敗のない家作りを目指すことが大切です。家を建てる際には、必ずこれらの注意点を参考にしてください。
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