バルコニーを設置する際に注意すべき点を解説した瀬山さんの動画を元に、バルコニーの後悔ポイントや設置する場合の注意点を紹介します。
この動画では、バルコニーを設置することで後悔しがちな理由を5つ挙げ、バルコニーをつけたいという場合の注意点についても触れています。以下では、その内容をできるだけ詳しく、具体例や数字を交えつつ解説します。
バルコニーをつけると後悔する理由
1. 意外と使わない
バルコニーは「天気の良い日には外でお茶をしたい」「屋上バルコニーでバーベキューをしたい」というイメージを持つ人が多いかもしれません。
しかし実際には、バルコニーを設置してもほとんど使わないケースが多いのが現実です。
瀬山さんが最近手掛けた150件のプランのうち、バルコニーを設置したのは12件、つまり全体の8%しかバルコニーを採用していないとのことです。
ほぼ9割以上の家でバルコニーは不要とされていることからも、その必要性については再考する価値がありそうです。
2. メンテナンスが大変
バルコニーは雨に晒されるため、防水処理が必須です
。一般的な防水方法として「FRP防水」が使われることが多いですが、この防水方法は10年から15年ごとにやり直しが必要で、費用は数十万円にのぼります。
もし屋上バルコニーを設置している場合、100万円以上のメンテナンス費用がかかることもあり得ます。
使う頻度が少ないバルコニーに、これほどのメンテナンス費用をかける価値があるかどうかを検討する必要があります。
3. 雨漏りのリスクが高い
バルコニーは屋根ほどの防水性能がないため、雨漏りが発生しやすい箇所でもあります。
さらに、メンテナンスが遅れると木材が腐り、シロアリが発生する原因にもなります。これにより、家全体の耐震性や寿命が短くなる可能性があるため、雨漏りを防ぐためのメンテナンスを怠らないことが重要です。
4. 設置費用が高い
バルコニーの設置には意外と高い初期費用がかかります。
面積に応じた工事費用や材料費が必要であり、固定資産税には影響しないものの、予算に余裕がない場合は他の部分にお金を回した方が得策かもしれません。
例えば、リビングを広くしたり、収納を増やしたりする方が生活の質を向上させることができるでしょう。
5. 掃除が大変
バルコニーは雨風に晒されるため、定期的な掃除が必要です。
ホコリやゴミがたまりやすく、掃除の手間が増えることで面倒に感じることも多いです。
特に大掃除の際には、バケツで水を運んだり、ホースを引っ張ってきたりする必要があり、これもバルコニーの設置を避ける理由の一つと言えます。
それでもバルコニーをつけたい人へ:無駄にしないための鉄則7選
1. 広くしすぎない
バルコニーを広く作りすぎると、設置費用やメンテナンス費用がかさむだけでなく、実際に使用する頻度も限られるため、無駄に感じることが多いです。必要最低限の広さで十分です。
2. 防水の種類を選ぶ
メンテナンスを軽減するために、可能であれば「板金防水」を選ぶと良いでしょう。FRP防水に比べてメンテナンスが楽で、約30~40年はメンテナンスフリーで使用できる可能性があります。
3. メンテナンスを怠らない
FRP防水を採用する場合でも、10年ごとのメンテナンスを怠らないことが重要です。防水処理を怠ると、雨漏りや家の構造に悪影響を与える可能性があります。
4. 掃除用の水栓を設置する
バルコニーの掃除を楽にするために、掃除用の水栓を設置しておくと便利です。水栓があればバケツで水を運ぶ手間が省け、効率的に掃除ができます。
5. 屋根を一部でもつける
バルコニーに直射日光が当たり続けると、洗濯物が硬くなったり、家具が痛む原因になります。一部だけでも屋根を設置することで、日差しを和らげ、バルコニーの使い勝手を向上させることができます。
6. 風の通り道を作る
バルコニーを家の角に設置し、二面の壁を抜くことで風の通り道を確保することが大切です。風通しが悪いと、湿気がこもり、洗濯物が乾きにくくなることがあります。
7. 蜂の巣のチェック
バルコニーは蜂が巣を作りやすい場所です。定期的にバルコニーをチェックし、蜂の巣が作られていないか確認することで、大きな問題を未然に防ぐことができます。
結論:バルコニーは慎重に選ぶべき
この動画では、バルコニーをつけることで後悔するポイントや設置する際の注意点を詳しく解説しています。
瀬山さんは、バルコニーは基本的に不要と考えており、その理由として「使わない」「メンテナンスが大変」「設置費用が高い」などの実例を挙げています。
しかし、どうしてもバルコニーをつけたい人のために、無駄にしないためのポイントも紹介しているので、設置する際はこれらの鉄則を参考に、コストパフォーマンスを意識した設計を心がけることが大切です。
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