本記事は、YouTube動画『人生が楽になる5ステップ』の内容を基に構成しています。
充実した人生や幸せな人生と聞くと、「好きなことを自由にできる人生」を思い浮かべる人は多いでしょう。もちろん、好きなことに時間を使える状態は理想的です。
しかし、人生の満足度を高めるうえでは、好きなことを増やすだけでなく、「やりたくないことを減らす」という視点も重要です。むしろ、嫌な仕事や苦痛を伴う人間関係、過度な長時間労働などから距離を取るほうが、人生の質を大きく改善できる場合があります。
そのためには、単にお金を貯めるだけでは十分ではありません。生活費を整え、収入源を増やし、資産を形成しながら、会社以外でも収入を得られる自分を育てる必要があります。
この記事では、資産運用を続けながら人生を楽にしていくための5つのステップを、初心者にも分かりやすく解説します。
お金が増えるだけでは人生が楽になるとは限らない
将来への不安を感じ、資産運用を始める人は少なくありません。貯蓄や投資によって資産が増えれば、老後や突然の支出に対する不安を軽減できます。
ただし、「お金が増えること」と「人生が楽になること」は、必ずしも同じではありません。
十分な資産を持っていても、毎日強いストレスを抱えていたり、嫌な仕事を辞められなかったりする人はいます。反対に、それほど高い収入がなくても、支出が少なく、自分の時間を確保しながら穏やかに暮らしている人もいます。
つまり、人生の楽さは資産額だけでは決まりません。収入、生活費、資産、働き方、時間の使い方などを総合的に設計することが重要です。
人生の難易度は「設計」によって変えられる
人生が比較的楽な人は、収入が減ったり仕事を辞めたりしても、すぐには生活に困らない状態を作っていることが多いと考えられます。
一方、毎月の給与をすべて使い切っている場合、収入が少し減っただけでも生活が成り立たなくなる可能性があります。どれほど仕事がつらくても、辞めるという選択ができません。
同じ年収500万円の人でも、毎月の生活費が40万円必要な人と、25万円で生活できる人とでは、家計の自由度が大きく異なります。
毎月40万円必要な人は、それ以上の収入を得られる仕事を続けなければなりません。転職先を探す場合も、給与水準が大きな制約になります。
一方、毎月25万円で満足して生活できる人は、選べる仕事の幅が広がります。給与が多少下がっても、労働時間が短い仕事や精神的な負担の少ない仕事へ移れる可能性があります。
さらに、収入源が給与だけの人と、給与以外に副業収入や金融資産からの収益がある人とでも、安心感は異なります。人生の難易度は、年収だけではなく、生活費や収入源、金融資産などの組み合わせによって変わるのです。
人生を楽にするステップ1:生活費を下げる
人生を楽にするための最初のステップは、毎月の生活費を下げることです。
ただし、食べたいものを我慢し続けたり、必要なものまで削ったりする極端な節約を目指すわけではありません。大切なのは、「少ないお金でもストレスなく満足できる生活」を作ることです。
生活費が少ないほど仕事を選びやすくなる
毎月40万円が必要な人は、少なくとも40万円以上の収入を得られる仕事を選ばなければなりません。現在の給与が40万円や50万円であれば、同じ水準の給与を得られる転職先は限られる可能性があります。
その結果、職場がつらくても、簡単には退職できなくなります。人間関係に悩んでいても、残業が多くても、生活水準を維持するために現在の会社へしがみつかざるを得ません。
一方、毎月25万円で暮らせる人は、25万円から30万円程度の収入が得られる仕事も選択肢になります。一般的に、高収入を求められる仕事よりも候補が多く、労働時間や精神的な負担を抑えられる可能性もあります。
生活費を下げることは、単なる節約ではありません。仕事や時間の使い方を選ぶ自由を増やす行為なのです。
収入が増えても生活水準を上げすぎない
収入が増えると、広い住宅に引っ越したり、高額な車を購入したり、外食の回数を増やしたりすることがあります。こうした変化自体が悪いわけではありません。
しかし、収入の増加に合わせて生活費も増え続けると、収入が減ったときに生活を維持できなくなります。高い給与を失うことへの恐怖が強くなり、結果として仕事の自由度が下がってしまいます。
重要なのは、収入が増えたときに、すべてを生活水準の向上へ回さないことです。生活の満足度を保ちながら、余ったお金を資産形成や将来の選択肢に振り向ける必要があります。
まずは固定費から見直す
生活費を下げる際は、毎月自動的に発生する固定費から見直すと効果的です。
住宅費、保険料、自動車関連費、通信費などは、家計に占める割合が大きくなりやすい支出です。契約内容や利用状況を見直すことで、生活の満足度を大きく下げずに支出を削減できる可能性があります。
日常的な支出についても、無理のない範囲で習慣を変えることができます。コンビニを頻繁に利用しているならスーパーやドラッグストアも活用し、ペットボトル飲料を毎日買っているなら水筒を持参する方法があります。
こうした見直しによって月3万円を削減できれば、年間では36万円です。10年間続けると、単純計算で360万円の差になります。さらに、そのお金を運用すれば、資産の差はより大きくなる可能性があります。
大切なのは、我慢を積み重ねることではありません。「どうすれば少ない金額でも満足できるか」という視点で生活を設計し直すことです。
人生を楽にするステップ2:収入を増やす
支出を減らすことには限界があります。生活に必要な支出まで削り続ければ、人生を楽にするどころか、かえって苦しくなってしまいます。
そこで、生活費の見直しと同時に取り組みたいのが、収入を増やすことです。
今の仕事を頑張れば収入が増えるのかを考える
最初に確認したいのは、現在の仕事を頑張ることで、本当に収入が増える仕組みになっているかどうかです。
経営者や自営業者、フリーランスであれば、仕事の成果が売上や収入に直接反映される可能性があります。一方、会社員の場合、努力や成果が必ずしも給与の増加につながるとは限りません。
どれだけ残業しても給与がほとんど増えない会社や、高い成果を上げても昇給幅が小さい会社もあります。そのような環境で、努力の量だけを増やしても、人生が楽になるとは限りません。
現在の会社で昇給や昇進を目指すことが有効なのか、それとも転職や副業を考えたほうがよいのかを冷静に検討する必要があります。
本業・転職・副業のすべてを選択肢に入れる
収入を増やす方法は、本業を頑張ることだけではありません。
現在の会社に昇給の可能性があるなら、資格取得やスキルアップによって評価を高める方法があります。今の会社で努力しても収入が増えにくいなら、より条件の良い会社への転職を検討できます。
すぐに希望する転職先が見つからない場合は、副業を始める方法もあります。重要なのは、1つの方法に固執せず、自分の状況に合った手段を探すことです。
いきなり月10万円や20万円の収入増加を目指す必要はありません。最初は月1万円や2万円でも、家計に与える効果はあります。
例えば、生活費を月3万円下げ、収入を月2万円増やせた場合、何もしなかった状態と比べて毎月5万円の差が生まれます。年間では60万円、10年間では600万円です。
小さな改善でも、長期間継続すれば大きな違いになります。
人生を楽にするステップ3:一定期間は資産形成にこだわる
生活費を下げて収入を増やしても、翌日から人生が劇的に楽になるわけではありません。選択肢を増やすには、ある程度の時間をかけて資産を形成する必要があります。
資産運用では元本の大きさが重要になる
仮に年利5%で運用できたとしても、投資元本が1万円であれば、1年間の利益は500円です。100万円なら5万円、1000万円なら50万円、3000万円なら150万円になります。
もちろん、投資には値下がりの可能性があり、毎年必ず5%増えるわけではありません。しかし、同じ運用成績でも元本が大きいほど、利益の金額も大きくなるという基本的な構造は変わりません。
資産形成では、運用商品を選ぶことだけでなく、投資に回せる元本を積み上げることが重要です。
最初の一定期間は入金力を重視する
資産形成の初期段階では、運用益よりも、自分で積み立てる金額のほうが資産増加への影響は大きくなります。
そのため、生活費の見直しによって生まれた余裕と、収入を増やして得たお金を、できるだけ早い時期から資産形成に回すことが大切です。
NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用しながら、長期的な視点で積み立てを続ける方法もあります。ただし、それぞれの制度には投資上限や引き出し条件などがあるため、目的に合わせて使い分ける必要があります。
特にiDeCoは原則として一定の年齢まで資金を引き出せないため、急な支出に備える生活防衛資金まで投資に回すのは避けるべきです。
一定期間、支出の見直し、収入の増加、積み立て投資を同時に進めることで、将来的に仕事を選びやすい状態を作れます。
人生を楽にするステップ4:「もう1人の自分」を育てる
生活費を見直し、収入を増やし、資産形成を続ければ、ある程度の金融資産を作ることができます。
しかし、それだけで必ず人生が楽になるとは限りません。収入のすべてを勤務先に依存している限り、会社を辞めたときに収入が大きく減る可能性があるからです。
そこで必要になるのが、会社員として給与を受け取る自分とは別に、自分の力で収入を得られる「もう1人の自分」を育てることです。
会社の肩書きがなくても稼げる状態を目指す
会社員の収入は、勤務先や役職、社内での評価に支えられています。会社を離れれば、それまでの肩書きが使えなくなり、同じ収入を維持できるとは限りません。
給与以外に収入源がなければ、現在の生活を維持するために会社へ依存し続けることになります。資産をある程度持っていても、将来への不安から嫌な仕事を辞められない場合もあるでしょう。
そこで、自分の知識、経験、趣味、得意分野などを使い、少額でも収入を得る経験が重要になります。
好きなことや得意なことを収入につなげる
例えば、スポーツが好きな人なら、スポーツに関する情報を発信したり、初心者に教えたりする方法があります。料理が好きなら、レシピを販売したり、SNSやブログで情報を発信したりできます。
音楽、美容、ファッション、旅行、ペットなど、テーマはさまざまです。
最初から月30万円や50万円を稼ぎ、生活費のすべてを賄う必要はありません。まずは月1万円、3万円、5万円でも、自分の力で収入を得ることに意味があります。
少額であっても、会社以外から収入が入るようになれば、「自分でもお金を生み出せる」という経験と自信が得られます。この経験は、将来の選択肢を広げる大きなきっかけになります。
月5万円の副収入が生み出す選択肢
仮に副業によって月5万円を稼げるようになれば、そのお金をすべて資産形成に回すことができます。
また、現在より給与が5万円低くても、労働時間が短く、精神的に負担の少ない仕事へ転職するという選択も可能になります。副業収入で減収分を補えれば、生活水準を大きく変えずに働き方を変えられるからです。
さらに、60歳や70歳になってからも、好きなことを仕事にして月3万円や5万円を得られれば、年金に加わる収入源になります。
大きな金額でなくても、好きなことを通じて継続的に収入を得られる状態は、老後の家計だけでなく、生きがいや社会とのつながりにも役立つ可能性があります。
「できない」と決めつける前に小さく試す
好きなことで収入を得るのは難しいと考える人もいるでしょう。確かに、始めてすぐに大きな収入を得ることは簡単ではありません。
しかし、最初から生活できるほど稼ぐ必要はありません。5000円や1万円でも、実際に自分の商品やサービス、情報発信などから収入が生まれれば、その経験を次につなげられます。
最初から可能性を否定するのではなく、小さな規模で試し、改善を続けることが重要です。
人生を楽にする努力とは、ただ目の前の仕事を懸命に続けることだけではありません。将来の可能性が広がる方向へ時間と労力を使うことでもあるのです。
人生を楽にするステップ5:やりたくないことを減らす
最後のステップは、やりたくないことを減らすことです。
充実した人生を考えるとき、多くの人は「好きなことを増やす」という方向に目を向けます。しかし、好きなことから得られる喜び以上に、やりたくないことを強制される苦痛が強く感じられる場合があります。
そのため、人生の質を高めるには、楽しいことを追加するだけでなく、苦痛の原因を取り除くことが欠かせません。
自分が本当にやりたくないことを確認する
まず、自分が現在行っていることの中から、本当はやりたくないことを具体的に考えてみましょう。
毎朝早く起きて満員電車で通勤すること、上司から頻繁に叱責されること、深夜まで残業すること、顧客からのクレームを処理すること、身体的に厳しい仕事を続けることなど、人によって苦痛の内容は異なります。
「生活のためだから仕方がない」と考え、長年我慢していることもあるでしょう。
もちろん、嫌なことをすべてすぐにやめるのは現実的ではありません。無計画に退職すれば、収入を失い、生活がさらに苦しくなる可能性があります。
だからこそ、これまでの4つのステップが必要になります。
お金は嫌なことを減らすための手段になる
生活費を下げ、収入を増やし、資産を形成し、会社以外の収入源を育てれば、やりたくないことから少しずつ離れられるようになります。
生活費が低ければ、給与が多少下がっても転職できます。金融資産があれば、一時的に収入が途絶えても生活を維持できます。副業収入があれば、会社への依存度を下げられます。
つまり、お金を増やす本当の目的は、通帳や証券口座の数字を大きくすることだけではありません。自分にとって苦痛な環境から離れ、時間や働き方を選べる状態を作ることにあります。
どれほど多くのお金を持っていても、やりたくない仕事や人間関係から解放されなければ、ストレスは続きます。「お金はあるのに大変」「資産は増えたのに毎日がつらい」という状態になりかねません。
資産形成を進める際は、資産額の目標だけでなく、「このお金によって何をやめたいのか」まで考えることが大切です。
5つのステップは順番につながっている
今回紹介した5つのステップは、それぞれが独立しているわけではありません。
生活費を下げれば、毎月の余剰資金が増えます。収入を上げれば、さらに多くのお金を資産形成に回せます。資産が増えれば、収入が一時的に減っても生活を維持しやすくなります。
会社以外でも収入を得られるようになれば、勤務先への依存度が下がります。そして、生活費、資産、副収入という複数の土台ができることで、ようやく嫌な仕事や望まない働き方を減らせるようになります。
この流れを整理すると、次のようになります。
- 生活コストを下げる
- 収入を増やす
- 一定期間、資産形成にこだわる
- 自分の力で稼げる「もう1人の自分」を育てる
- やりたくないことを減らす
最終的な目的は、単純に資産を最大化することではありません。自分の時間や働き方を選び、望まないことを断れる状態を作ることです。
資産形成では生活防衛資金とリスク管理も重要
動画の内容に加えて押さえておきたいのが、資産形成を急ぎすぎないことです。
早く元本を増やしたいからといって、手元のお金をすべて投資へ回すのは危険です。病気、失業、住宅設備の故障、家族に関する支出など、生活では予期しない出来事が起こります。
このような支出に備える現金を確保せずに投資をすると、相場が下落している時期に資産を売却しなければならない可能性があります。
まずは一定額の生活防衛資金を預貯金で確保し、そのうえで長期的に使う予定のないお金を投資へ回すことが基本です。
また、高い収益を求めて過度なリスクを取る必要もありません。資産形成の目的が人生を楽にすることであるなら、投資によって毎日不安を抱える状態は本末転倒です。
自分が無理なく継続できる金額とリスクの範囲を見極めることが重要です。
自分にとっての「楽な人生」を具体的にする
人生を楽にする方法は、人によって異なります。
高収入を維持しながら仕事に打ち込みたい人もいれば、収入が下がっても自由な時間を増やしたい人もいます。都会で便利な生活を送りたい人と、生活費を抑えて地方で暮らしたい人でも、必要な資産や収入は変わります。
そのため、世間一般の成功や他人の資産額をそのまま目標にするのではなく、自分にとって何が負担で、何があれば安心できるのかを整理する必要があります。
例えば、次のような点を具体的に考えると、自分の目標が見えやすくなります。
- 毎月いくらあれば無理なく生活できるのか
- 現在の仕事で最も大きなストレスは何か
- 給与が下がっても手に入れたい時間や自由はあるか
- 会社以外で生かせる知識や経験は何か
- 資産がいくらあれば仕事を変えられるのか
- 将来的に減らしたい、または完全にやめたいことは何か
こうした問いに答えることで、資産形成の目標が単なる金額ではなく、自分の人生と結びついた具体的なものになります。
まとめ
人生を楽にするには、お金を増やすことだけを目標にするのではなく、生活全体を設計し直す必要があります。
最初に取り組みたいのは、生活の満足度を落とさずに生活費を下げることです。毎月必要な金額が少なくなれば、選べる仕事や働き方が増えます。
次に、本業、転職、副業などを含めて収入を増やす方法を考えます。支出を減らしながら収入を増やし、その差額を一定期間、資産形成へ回すことで、経済的な土台を作れます。
さらに、会社の給与だけに依存せず、自分の知識や好きなことを生かして収入を得られる「もう1人の自分」を育てることも重要です。たとえ月1万円や3万円でも、自力で得られる収入があれば、将来の選択肢は広がります。
そして最終的に目指したいのは、やりたくないことを減らせる状態です。
好きなことを増やすだけでなく、苦痛を伴う仕事や人間関係、望まない時間の使い方から距離を取れるようになれば、人生の質は大きく変わります。
資産形成は、それ自体が最終目的ではありません。お金を使って選択肢を増やし、自分にとって本当に必要なものを残し、やりたくないことを減らしていくための手段です。
生活費、収入、資産、副収入、働き方という5つの要素を少しずつ整えることが、無理なく人生を楽にしていく現実的な方法だといえるでしょう。
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