本記事は、YouTube動画「2027年開始予定の子供NISAとは?制度の内容・メリット・注意点を徹底解説」の内容を基に構成しています。
2027年から、新NISAが未成年にも拡大される「子供NISA(仮称)」の導入が予定されています。これまで未成年向けの非課税制度として存在していたジュニアNISAは2023年で終了しましたが、新たな制度によって再び子どもの資産形成を後押しする仕組みが誕生します。
今回の制度では、0歳から17歳までの未成年でも年間60万円まで非課税で投資できるようになり、教育資金や将来の資産形成を目的とした長期投資が可能になります。
この記事では、子供NISAの制度概要からメリット・注意点、ジュニアNISAとの違い、教育資金シミュレーションまで詳しく解説します。
子供NISAとは?2027年から始まる新制度
現在の新NISAは18歳以上が対象ですが、2027年からは対象年齢が拡大され、0歳から17歳までの未成年でも利用できるようになる予定です。
新制度では、新NISAの「つみたて投資枠」を未成年にも開放する形となります。
制度の主な内容は以下のとおりです。
- 対象年齢:0歳~17歳
- 年間投資枠:60万円
- 生涯投資枠:600万円
- 投資対象:つみたて投資枠と同じ長期・積立・分散投資に適した投資信託
- 非課税期間:無期限
これまで終了したジュニアNISAに代わる、子どものための新しい非課税制度として位置付けられています。
現在の新NISAとの違い
子供NISAを理解するためには、まず現在の新NISAを整理しておく必要があります。
新NISAには2つの投資枠があります。
つみたて投資枠
年間120万円まで投資可能です。
長期・積立・分散投資に適した投資信託が対象となっています。
成長投資枠
年間240万円まで投資できます。
個別株やETFなど幅広い商品へ投資可能です。
両方を合わせると年間360万円まで非課税で投資でき、生涯投資枠は1,800万円となっています。
一方、子供NISAで利用できるのは「つみたて投資枠のみ」です。
そのため年間60万円、生涯600万円という上限が設けられています。
ジュニアNISAとの違い
以前存在していたジュニアNISAとの違いも整理しておきましょう。
ジュニアNISAでは、
- 年間80万円まで投資可能
- 非課税期間5年間
- 原則18歳まで払い出し制限
という制度でした。
制度終了前には払い出し制限が緩和されましたが、現在は新規投資ができません。
今回の子供NISAでは、
- 非課税期間が無期限
- 長期運用を前提
- 新NISAへスムーズに移行
という点が大きく改善されています。
生涯投資枠600万円の考え方
子供NISAで重要になるのが「生涯投資枠600万円」です。
これは毎年リセットされる年間投資枠とは違い、一生涯で利用できる投資額の合計になります。
例えば、
年間60万円を10年間積み立てると、
60万円×10年=600万円
となり、生涯投資枠を使い切ります。
その後は売却しない限り、新たな投資はできません。
つまり、0歳から毎年満額積み立てを続けると、10歳頃には投資枠を使い切る計算になります。
18歳になるとどうなる?
子供NISAで利用した600万円の投資枠は、18歳になると自動的に大人の新NISAへ引き継がれます。
つまり、
大人の生涯投資枠1,800万円のうち、
600万円をすでに利用した状態になります。
したがって18歳以降に利用できる新NISAの残り枠は、
1,800万円−600万円=1,200万円
となります。
制度が切り替わるだけで資産を売却する必要はありません。
払い出しには条件がある
注意したい点として、自由に資金を引き出せるわけではありません。
制度では12歳以降から一定条件のもとで払い出しが認められる予定です。
具体的には、
- 子どものための資金であること
- 子どもの同意があること
- 親権者が金融機関へ必要書類を提出すること
などの条件が設けられる予定です。
教育資金として利用するケースが想定されています。
売却すると投資枠は翌年復活する
子供NISAでも新NISAと同じ考え方が採用されます。
例えば100万円で購入した商品が150万円になったとします。
これを売却しても翌年復活する投資枠は100万円です。
利益50万円分は投資枠として復活しません。
あくまで購入時の金額(取得価格)が基準となります。
子供NISAを早く始めるメリット
子供NISA最大の魅力は時間を味方につけられることです。
長期投資では複利効果が大きく働きます。
例えば、
0歳から毎月3万円を積み立て、
年利5%で18年間運用した場合、
元本は648万円となり、大きな運用益が期待できます。
動画では、
10歳時点で
- 元本360万円
- 利益103万円
- 合計463万円
16歳時点では
- 元本576万円
- 利益295万円
- 合計871万円
というシミュレーションが紹介されています。
積立期間が長くなるほど、利益が利益を生む複利の力が強く働くことが分かります。
児童手当だけでも約390万円になる試算
「毎月3万円の積立は難しい」という家庭も多いでしょう。
そこで紹介されていたのが児童手当をそのまま投資するケースです。
児童手当を18歳まで積み立て、
年利5%で運用すると、
18歳時点で
- 元本234万円
- 運用益156万円
- 合計約390万円
になる試算でした。
銀行預金だけではほとんど増えないことを考えると、大きな差が生まれる可能性があります。
大学資金準備にも役立つ
大学進学には多額の教育費が必要です。
動画では目安として、
- 国立大学(自宅):約500万円
- 国立大学(下宿):約800万円
- 私立文系(自宅):約680万円
- 私立文系(下宿):約972万円
- 私立理系(自宅):約820万円
- 私立理系(下宿):約1,900万円
という教育費が紹介されています。
大学費用は1,000万円程度必要になるケースも珍しくありません。
子供NISAで長期間運用することにより、その資金準備の大きな助けになる可能性があります。
最速で600万円を埋めた場合はどうなる?
年間60万円を10年間積み立てれば、生涯投資枠600万円を使い切ります。
その後は追加投資をせず運用だけを続けた場合でも、複利効果によって資産は増え続けます。
動画では、
10歳時点で約772万円、
18歳時点では約1,140万円
という試算が紹介されています。
追加投資をしなくても、運用期間が長ければ資産形成が進むことを示しています。
ジュニアNISAを持っている人はどうするべき?
すでにジュニアNISAを利用している家庭はどうすればよいのでしょうか。
動画では、
ジュニアNISAと子供NISAは別枠で管理される見込みであるため、
無理に売却する必要はないと説明されています。
例えば、
ジュニアNISAで160万円投資していても、
子供NISA600万円、
さらに18歳以降の新NISA枠も利用できます。
非課税枠を最大限活用するなら、ジュニアNISAはそのまま保有する選択肢が有力と考えられます。
学資保険と子供NISAはどちらがいい?
動画では、
資産を増やすことを重視するなら子供NISAの方が有力との考え方が紹介されています。
一方で、万が一への保障については掛け捨て保険を別途利用する方が分かりやすいとしています。
保険と資産運用は役割が異なるため、それぞれを分けて考えることが重要です。
おすすめの投資対象
長期運用を前提とするなら、
全世界株式インデックスファンド(オルカン)
のような分散投資商品が有力候補として紹介されています。
一方で、
子ども自身が投資を学ぶ目的であれば、親子で相談しながら商品を選ぶことも良い経験になるでしょう。
2027年開始に向けて今から準備しておきたいこと
制度開始後は証券口座の開設が必要になります。
親がすでに利用している証券会社で子供口座を開設すれば、管理もしやすくなるでしょう。
また、子供NISAを活用するには長期投資が基本となるため、今のうちから毎月いくら積み立てるか、教育費全体をどう準備するかを家族で話し合っておくことも大切です。
まとめ
2027年から開始予定の子供NISAは、未成年でも非課税で資産形成ができる新しい制度です。
年間60万円、生涯600万円まで非課税で積立投資が可能となり、長期運用による複利効果を活かしながら教育資金や将来の資産形成を進められます。
特に0歳から積立を始めれば、運用期間を最大限活用できるため、大学進学資金の準備にも大きく役立つ可能性があります。
一方で、生涯投資枠600万円や12歳までの払い出し制限など、制度特有のルールもあるため、内容を正しく理解した上で活用することが重要です。
2027年の制度開始に向けて最新情報を確認しながら、自分の家庭に合った教育資金づくりを検討してみてはいかがでしょうか。
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