押し安値は3つの売りが集中する
  • ダウ理論の名前は知っているけど、イマイチ理解できていない
  • どんなものかは知ってるけど、実践で使いこなせない・・・

このように、ダウ理論がよく分からず使いこなせていないなんて事はありませんか?

知っていても実践で使えていなければ意味がありません。
もしかすると、ダウ理論はあくまで「理論」なんて考えていませんか?

でも大丈夫です。

ダウ理論については、しっかりと学び、実践で使えるポイントを一度理解しておけば、一生モノのスキルとして活用する事ができます。言ってみればトレードの「核」と鳴れるのです。

そこで今回は、ダウ理論の基本的なロジックを踏まえながら、実際のトレードでどのようにエントリーしていくのか?という疑問について、あなたが知りたいリアルなダウ理論を徹底解説していきます。

ダウ理論をマルチタイムフレーム分析していく

ダウ理論を実践で使いこなす時の最大のポイントは、複数の時間足それぞれでダウ理論を見極めるという事です。これをフラクタル構造と言いますね。

4時間足

ではまずは4時間足から見ていきましょう。

4時間足ではそれまでは上昇トレンドでしたが、一番右の〇の後に押し安値を割りました。

つまり、押し安値を割る前では上昇トレンドで上目線、押し安値を割った後は下降トレンドで下目線と言う考え方になります。

この押し安値(戻り高値)こそがダウ理論の最重要ポイントになります。
イマイチ意味が分からない人は、以下の記事で解説しているので読んでみてください。

1時間足

では1時間足に時間軸を移してトレンドを確認していきます。

1時間足の押し安値も4時間足の押し安値と同じです。

押し安値をブレイクするまでは上目線です。
その中で上部のピンクの〇が2か所ありますが、これを見ると、高値を切り下げていますよね。

ここで「おや?」と思うかと思います。

確かに高値を切り下げてはいますが、それでも目線は上です。
押し安値を下に抜けるまでは上目線を崩してはいけません。

ただし、「もしかするとアップトレンドが終わるかもしれない・・・」と疑います。

では、この『押し安値』のラインを下に抜けたら、一体何が起きるでしょうか?

ここが重要です。

答えは、押し安値を抜けると「3種類の売り」が一気に炸裂します。
この流れこそが、大衆心理の法則からダウ理論を説明する最重要ポイントになってきます。

3つの売りで下落が加速する理屈

それでは、ここからはダウ理論の理屈をより具体的にイメージしてもらうために、一般的なトレーダー考えを理解しながら相場を読み解いていきましょう。

1時間足の押し安値のプライス(図の青ライン)を抜けた時に、市場で売り注文が炸裂する理由は下記の3点です。

  1. 利益確定の売り
  2. 損切りの売り
  3. 新規の売り

①利益確定の売り

まず1つ目に考えられる売りは、『利益確定の売り』です。

4時間足を見ると、長いこと上昇トレンド続きだったこともあって、ロングしている人はずっと含み益ですよね。

これだけ綺麗なトレンドが出ていれば、「買いでエントリーしてまだホールドしている人」はたくさんいます。

その人たちがいつ利確するのでしょうか?
それはやはり押し安値をブレイクした所ですよね。

アップトレンド継続判断ですから、チキン利確でない限りポジションをずっと持っている人はたくさんいます。
しかし、押し安値を割るとさすがに目線が下に切り替わるため、多くのトレーダーが一斉に買いポジを利確します。

ここで忘れてはいけないのが「買いの利確=売り」と言うことです。

②損切りの売り

次は1時間足です。

黄色の枠の中はダウ理論では上目線のゾーンですので、この中で押し目買いをした人やブレイクを狙ってロングをした人は沢山います。

これ自体は間違ってはいません。
トレンドが転換するまでは目線は上ですから、各人の戦略に基づいて買っているわけです。

しかし、明らかに高値を切り下げてくると雲行きが怪しくなります。(図のピンク○の高値切り下げ)

すると、この黄色枠の中で買った人はどこに損切りを入れるでしょうか?

当然、押し安値の黄色のラインが圧倒的に多くなります。

その結果として、黄色い押し安値のラインを抜けると、それまでに買いポジションを持っていた人が、一斉に損切りを行います。

買いの損切り=売り

となりますので、この理由でも一気に売りが加速します。

③『新規』の売り

押し安値を下に抜けると新規で売りを仕掛けるトレーダーが現れます。

ダウ理論に忠実に従えば、押し安値割れです。
転換の明白なシグナルが出現していますので、みんなが売り目線になり、新規の売り注文が入りやすいのです。

このように黄色い押し安値のラインを下抜けると3つの売りが一斉に入りますので、急落する可能性が高いことがラインを抜ける前からすでに想定可能なのです。

ブレイクした個所を15分足で確認

では、3つの売りが集中する青線のラインを抜ける瞬間を15分足で確認しましょう。

赤いラインが押し安値のレートです。

15分足だけをを見ると、押し安値のライン抜ける前に、高値と安値がそれぞれ切り下げていっています。

このように、上位足の重要ラインに向かって、下位足が分かりやすい形で高値と安値を切り下げながらブレイクしていくケースの場合、ラインに到達しても高確率で加速して伸び続けます。

ですので、ただでさえ3つの売りが一気に入りやすいポイントで、分かりやすい形でラインを抜けていくので、これは自信を持って売りができます。

こういう分かりやすいポイントは絶対取りたいところです。
分かりやすいところで大きく稼いで、月の収益を上げていくのが大切になります。

毎日複数の通貨ペアを監視しながら、こういった取りやすいポイントを逃さないようにしましょう!

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