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内閣府が15日発表した2009年10〜12月期の国内総生産(GDP)の速報値によると、物価の変動を除いた実質GDP(季節調整値)は7〜9月期に比べて1・1%増となった。

 1年間に換算すると4・6%増で、3四半期連続のプラス成長となる。
企業の設備投資が7四半期ぶりにプラスに転じたほか、個人消費もプラスを維持するなど内需の回復基調が強まり、日本経済の持ち直しが鮮明になった。

 内閣府は「景気が自律的な回復につながる可能性が出てきた」(津村啓介政務官)として、景気が再び失速する二番底懸念は薄らいだとの見方を示した。

 10〜12月期の実質GDPを項目別にみると、好調な輸出に支えられて企業の投資意欲が刺激されたことから、設備投資は前期比1・0%増とプラスに転じ、下げ止まりを示した。

 GDPの6割近くを占める個人消費は同0・7%増で、3四半期連続でプラスとなった。「エコポイント制度」などの景気対策で、自動車や薄型テレビなどの耐久消費財の販売が好調だった。

 設備投資の回復や個人消費の増加を受けて、内需の成長率の押し上げ効果は0・6ポイントとなり、7四半期ぶりにプラスに転じた。

 ただ、住宅投資は同3・4%減と、4四半期連続でマイナス。公共投資も、鳩山政権が09年度第1次補正予算の一部を執行停止したことなどから、同1・6%減と2四半期連続でマイナスとなった。

 一方、世界的な景気回復を背景に、新興国に加え、欧米での需要回復が進んだことから、輸出は同5・0%増と3四半期連続でプラスになった。輸出から輸入を差し引いた外需は、
成長率を0・5ポイント押し上げた。

 10〜12月期の実質GDPの規模は年率換算で約532兆円で、08年
10〜12月期(約537兆円)以来の大きさだったが、「リーマン・ショック」前の08年1〜3月期(約567兆円)を大幅に下回る水準にとどまっている。

 また、国内物価の動向を示す国内需要デフレーターは前年同期比2・9%減と、前期(2・8%減)からマイナス幅を広げ、物価下落が続くデフレが深刻化したことを示した。

 民間エコノミストには、景気対策の効果が薄れることなどから、
10年1〜3月期以降の成長率は縮小するとの見方が多い。

 同時に発表された09年の年間の実質GDP成長率は前年比5・0%減と、1955年の統計開始以来、最大の落ち込みを記録した。

 物価変動の影響を加え、企業や家計の実感に近い名目GDPの09年の実額は、ドル換算で5兆849億ドルとなり、中国の4兆9090億ドルをわずかに上回り、世界2位を維持した。

(2010年2月15日11時41分  読売新聞)

 なにやら数字が沢山並んでいますが、分かり易く噛み砕いてみましょう。
中国のGDPが日本を追い抜くと言われていましたが、まだのようです。
ただ、中国の成長のスピードから見て、じきに日本を抜くのは確実でしょうね。一方で、中国の人口は13億人で、日本の10倍以上です。一人当たりのGDPを比較すると日本が中国のおよそ10倍です。

 景気が悪くなると、まずは各企業は在庫を減らそうとします。暫くして、
同業他社の在庫も底をつくと、慌てて生産量を上げようとして設備投資に
走ります。そうなると次には、従業員を雇いいれようとするので、雇用が
回復してきます。今の日本では雇用状態が悪いままですので、景気が回復したとは言えません。今後に向けて欧米の景気がさらに
悪化しなければ、日本の景気は上向くでしょうけど、これについては
なんとも言いがたいです。一つには、ヨーロッパではギリシャなど財政が、深刻な事態に陥っている国があるのが、不安材料です。
もう一つは、為替の行方が不透明で、円高、ユーロ安になる可能性が
高いという理由があります。これらの状況を見ると欧米の状況次第で、
日本の景気の行方が左右されると言えますね。